180Protocol:分散型ストレージを備えた機密クラウドコンピューティング

Filecoin

Web3.0エンタープライズやブロックチェーン技術の幅広い採用における最大の障壁は、機密データ関連のリスクです。データの漏洩や、所有者に商業的な不利益をもたらす利用、または所有者以外のアクターにその固有の価値が奪われるリスクなどが想定されます。その結果、莫大な価値を発揮できていないのが現状です。

この問題の解決策として、180Protocolはプライベートデータユニオンのためのインフラを構築するモジュール型ソフトウェアプロトコルとしてクラウド向けの機密コンピューティングを提供しています。

データユニオンは、特定の商業的な目的のためにデータを集約するデータプロバイダー間のコラボレーションです。プライベートデータユニオンは、機密コンピューティングとトークン対応ネットワーク経由を含む報酬によって、プライバシーを確保しながらデータを移動させることができます。

180Protocolは、カスタマイズ可能なソリューションと、分散化技術の戦略的導入を可能にするモジュラーツールキットを提供します。180Protocolの技術により、ユーザーは、企業のからのデータを通じて、ブランド認知を広めることができます。分散型のB2BやB2Cのマーケットプレイスは、これらを活用することで、より多くの機会やより大きな価値を生み出すことができます。

180Protocolのストーリー

このプロジェクトは、チームのリードインベスター(特定の資金調達ラウンドをまとめるベンチャーキャピタル企業または個人投資家)であるケンブリッジ大学から、フィンテックビジネスとして独立しました。2年間フィンテックとして運営し、180Protocolは機密性の高い顧客データの入手という課題を解決するために設計を行っています。それ以来、このプロジェクトのGitHubでは、毎週多くのクローンが作成され、安定したエンゲージメントが得られています。

180Protocolのチームは、F10、Outlier Ventures Base Camp、Ascent Programsなどの様々なアクセラレーターに参加してきました。また、R3の企業開発プログラムの一部でもあります。180Protocolは、暗号保険会社のBrightUnion、インフラストラクチャープロバイダーとパートナーのChainstack、機密コンピューティングのAnjuna、ブロックチェーンと機密技術としてR3とのパートナーシップを組んでいます。さらに、180Protocolの技術プロバイダーとしてBond180からのサポートを受けています。

Filecoinの役割

180ProtocolがFilecoinとIPFSを利用する主な目的は、クライアントが既存の中央集権型のストレージサービスへの依存を減らすことにあります。持続性と可用性を保証する分散型ストレージソリューションを持つことは、分散型技術の採用が加速する中で価値を持つことになります。

さらに、FVMの実装により、ストレージの取引をより効率的かつ経済的になるスマートコントラクトをプログラムすることができます。また、Filecoinは、エコシステムに機密コンピューティングを導入する機会でもあります。現在はまだ統合の初期段階ですが、180ProtocolはFVMと独自のプログラムを動力として利用する予定です。

・データユニオンからのインプットとアウトプットの検証可能なストレージ

・機密データセットの共有に対する適切なインセンティブを計算するエンジン

・今後のFVMを活用したデータDAOの形成

今後の展開

180Protocolは、今年1月にAggregatorSDKのアルファ版を発表しました。AggregatorSDKは、開発者がプライベートデータユニオンを迅速に構築し、機密コンピューティングを活用してプライベートデータセットを集約、変換し、データプロバイダーの報酬を計算できるようにするものです。また、このプロジェクトは、開発者コミュニティの参加を促すために、多くの使用例やコンペティションを立ち上げています。

180Protocolチームは、下記のように数多くの選択肢を持っています。

・Filecoinストレージプロバイダーの機密コンピューティングの利用を可能にする

・Filecoinにストレージされて暗号データに対する計算をサポートする

・FILをネットワークトークンとして含む、Filecoinエコシステムのための機密データ計算フレームワークを作成する

・B2BとB2Cのユースケースに焦点を当て、分散型エンタープライズを促進するために設計された、FVM上のネイティブ180Tokenの作成をおこなう

このソリューションは間もなくサンプルデータユニオンでテストが行われる予定です。メインネットの立ち上げは、テストネットの成功とさらなる製品の改良に続いて行われる予定です

180Protocolの詳細については、プロジェクトのブログをご覧いただくか、こちらのビデオをご覧ください。また、TelegramTwitterLinkedInでコミュニティに参加すれば、今後の開発に関する情報を得ることができます。

本ブログは、www.filecoin.io/blogからの翻訳となります。

ソース:https://filecoin.io/blog/posts/180protocol-confidential-cloud-computing-with-decentralized-storage/

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