今回はFilecoinについてマイニングからストレージ、アプリケーション開発までのシラバス(講義要項)をお伝えします。これらは主にFilecoinの歴史と発展、マイニング、構築、保管といったあらゆるレベルを学びたい方のために設計されています。
訳注:本ブログではハイパーリンクが多岐に渡っており、原文より見づらくなっております。そのため、日文及び原文の両方を照らし合わせながら読む事をおすすめします。
~ファイルコインの基礎~
1.”Filecoinプロジェクトの歴史”*と”Juan Benet: Web3.0のビジョン”*2
*1https://www.zeroknowledge.fm/106
*2https://www.youtube.com/watch?v=0a_EcR9ZgmM
概要:Protocol Labsの創設者でありCEOのJuan BenetがZeroKnowledgeとCoinDeskのチームに加わり、Filecoin、IPFS、Web3の歴史と将来について語りました。 この2つのインタビューでは、Filecoinプロジェクトが発足以来どのように進化してきたのか、そして今後の方向性など、Filecoinプロジェクトについての視点を提供しています。
□時間:2時間
□補足資料
– Web3の構築(2019年)
– 長期的な情報構造|ファン・ベネ
– Web3とプロトコルラボ入門
– プロトスクール 分散型データ構造
https://proto.school/data-structures/
2.ファイルコインの仕組み
概要:このワークショップでは、プロジェクトのミッション、スペックシステムの概要、ネットワークのキープレイヤー、Web3エコシステムの概要など、Filecoinがどのように機能するのかを概念的に説明します。
□時間:2時間
□補足資料
– Filecoinの3D解説(Explore the Filecoin Visionをクリック)
3.Filecoinマイニング入門
https://filecoin.io/blog/filecoin-guide-to-storage-mining/
概要:FilecoinソフトウェアエンジニアのŁukasz Magiera氏がFilecoinネットワークでのマイニング方法を説明し、ストレージセクター、ストレージプルーフ、マイニングパワーなどの重要な概念を説明します。また、ネットワークのアーキテクチャの概要を説明し、マイニングノードの設定方法を説明します。
□時間: 1時間
□補足資料
– テストネットでマイニングする方法
https://docs.filecoin.io/how-to/install-filecoin/
– マイニング問題のトラブルシューティング
4.ファイルコインのエコシステム
概要:Filecoinチームは、最近のレポート「Engineering Filecoin’s Economy」で提示されたメカニズムとモデルについて議論します。また、コミュニティから提出された多くの質問についても議論します。
□時間:2時間
□補足資料
– ファイルコイン経済の紹介
https://filecoin.io/blog/introducing-the-filecoin-economy/
– ファイルコイン経済エンジニアリング
https://filecoin.io/2020-engineering-filecoins-economy-en.pdf
~ファイルコインのエコシステム~
1.Web3インフラストラクチャのためのFilecoin統合
概要:Filecoinには多くの有望なビジネスチャンスがあります。このセッションでは、ピン止めサービスやFilecoinの統合を検討している他のビジネスにとって、Filecoinの統合の主要な機会をいくつか紹介します。
□時間:1時間
□補足資料
– IPFS資料:永続性、ピン留めについて
https://docs.ipfs.io/concepts/persistence/
– IPFSにおけるピン留めサービスとは?
https://link.medium.com/U9MHI6hz19
– Filecoin Docs. ファイルコインを利用したピン留めサービス
https://docs.filecoin.io/build/tools/filecoin-backed-pinning-services/
– Filecoinでの開発
2.ロータスを使用してFilecoinネットワークに接続する
概要:Filecoinプロトコルのリファレンス実装であるLotusは、Filecoinネットワークに接続、交流するためのプロトコルです。このワークショップでは、Lotusのアーキテクチャについて説明し、Lotusをインストールしてブロックチェーンを同期し、Lotusノードを使ってFilecoinの機能を探索する方法を検討します。
□時間:1時間
□補足資料
– Filecoin Docs:Lotusとgo-ipfsの相互作用
https://docs.filecoin.io/build/examples/network-inspector/lotus-and-go-ipfs-interactions/
– Loutsとgo-ipfsのAPIクライアントの設定方法
3.FilecoinのためのTextile
概要:Textileは、libp2p、IPFS、Filecoinを介して分散型データベース、IPFSベースのストレージ、コンテンツホスティングなどを提供するオープンソースのツール群を提供しています。このワークショップでは、TextileのThreads、Buckets、Hubツールを使ってFilecoinネットワーク用のアプリを構築する方法を説明します(JavaScriptに焦点を当てます)。また、Textileのツールのスイート、基本的なコマンドライン(CLI)アクション、TextileのJavaScriptクライアント(複数可)の紹介が含まれます。始める前に下記2点をインストールしておくことをお勧めします。
https://docs.textile.io/hub/accounts/
https://developer.mozilla.org/en-US/docs/Learn/Server-side/Express_Nodejs
□時間:1時間20分
□補足資料
– Textile Bucket Archiving
https://docs.textile.io/buckets/archiving/
– プロトコル及びイベントソース型データベース
https://blog.textile.io/introducing-textiles-threads-protocol/
– TextileでFilecoinを試してみませんか?
https://blog.textile.io/developer-tools-for-filecoin-ipfs-web/
– 開発者チュートリアル(シンプルなピン留めサービスのデモ)
https://www.youtube.com/watch?v=mQF0o2IFhVI
– React、Textile Hub、MetaMaskを使ったMeme Marketplaceの作り方
https://www.youtube.com/watch?v=UaTr0JSg4ZQ
4.TextileのPowergate入門
https://www.youtube.com/watch?v=aiOTSkz_6aY
概要:TextileのPowergateは、FilecoinとIPFSにまたがる多階層ストレージを展開するためのAPI型ソリューションです。Filecoin上のストレージは、レプリケーションファクター、マイナーの選択、ディールの更新、修復など豊富なストレージ構成を可能にします。利用可能なストレージは、接続されたIPFSまたはピン留めネットワークを介して提供されます。
□時間:35分
□補足資料
– Powergate
https://docs.filecoin.io/build/tools/powergate/
-Powergateを使ったピン留めサービスの構築方法
https://docs.filecoin.io/build/examples/simple-pinning-service/overview/
5.Slateの紹介
https://www.youtube.com/watch?v=FJjPMKRy8xQ
概要:Slateは、画像、オーディオ、ビデオ、データをグラフィカルなインターフェースやAPIを介して保存できるストレージアプリケーションおよびFilecoinネットワーククライアントです。Jimmy Leeによって開発され、TextileのPowergateとBucketsをベースに構築されています。このコースのパート1では、Slateがどのように高レベルで機能するかを紹介します。パート2では、Slate APIを使用してFilecoin上で構築する方法を紹介します。
□時間:2時間
□補足資料
– Slate GitHub
https://github.com/filecoin-project/slate#readme
6.Fleek社Space Daemonを使った分散型アプリの構築
概要:FleekのSpace Daemonは、分散型ウェブ上に構築されたオープンソースのファイルストレージ、共有、コラボレーションプラットフォームです。これは、DropboxやGoogle Driveのような標準的なストレージツールのプライベートで暗号化されたp2p版です。このセッションでは、フロントエンドのWeb3開発者であるSamuele Agostinelli氏が、Space Daemonを使って分散型アプリを構築する方法を解説します。
□時間:1時間
□補足資料
– Fleek資料
– IPFSのケーススタディ:フリーク
https://docs.ipfs.io/concepts/case-study-fleek/
その他(訳注:これらは原文のままがエンジニア向けに良いとの判断です)
– Distributed Randomness & Leader Elections
https://filecoin.io/blog/distributed-randomness-and-leader-elections/
– Filecoin’s Proof System
https://filecoin.io/blog/filecoin-proof-system/
– Tipsets – A closer look at Filecoin building blocks
https://filecoin.io/blog/tipsets-family-based-approach-to-consensus/
– Filecoin’s Verifiable Storage
https://filecoin.io/blog/filecoin-features-verifiable-storage/
– Offline Data Transfer for Large-Scale Data and Preserving Critical Data with Filecoin Discover
https://filecoin.io/blog/offline-data-transfer-for-large-scale-data/
– ProtoSchool: Anatomy of a Content Identifier (CID)
https://proto.school/anatomy-of-a-cid
– How to build a Filecoin Network Inspector using React, lotus, and go-ipfs
https://www.youtube.com/watch?v=lkx2Z3T649Y
– Protoschool’s Verifying Storage on Filecoin
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