大規模なデータセット:カーネルロジック

Filecoin

Filecoinは現在、ストレージプロバイダー、開発者、エコシステムパートナーコミュニティにより、18EiBを超える分散型ストレージを提供しています。このアイランドエコノミーは、有用な大規模データセットのストレージに関心を持つカーネルロジックのようなクライアントによって活用されています。

カーネルロジックは、ストレージプロバイダー個人の取り組みとして始まり、Slingshotコンペティションを通じて大規模データセットクライアントのデータストレージに取り組んだ結果、このアイランドエコノミーが実現しました。このプロジェクトは、オープンデータセットをFilecoinがストレージできる固定サイズのセクターに変換するためのスクリプトに焦点を当てています。このプロジェクトは、オープンデータのそして、これらのデータセットのストレージに興味を持つストレージプロバイダーに転送されます。

カーネルロジックのデータ

カーネルロジックは、世界中の50以上のストレージプロバイダーと取引を行い、10PiB以上の有用かつ検証済みのデータセットや、Slingshotの仕様に基づき様々な分野のロイヤリティフリーのオープンデータセットをストレージしています。その一部を紹介します。

NEXRA:次世代気象レーダー(NEXRAD)ネットワークからのリアルタイムデータおよびアーカイブデータ。

NASA NEX:気候変動予測や地表の衛星画像など、NASAが管理する地球科学データセット集。

ブラジルデータキューブ:ブラジルのCBERS-4、Sentinel-2 A/B、Landsat-8衛星画像の解析済みデータ(ARD)から作成した地球観測(EO)データキューブ。

衛星データサンプリング:Terraの5つの観測装置によるオリジナルのレベル1放射輝度を融合したデータセット。

ハエの脳解剖:FlyLight Gen1とSplit-GAL4イメージ図

3000種のゲノムデータ:89カ国の3,024品種のイネゲノムの配列を決定する国際的な取り組み。

カーネロジックのFilecoinの活用

このような有用な科学研究データを様々な場所や事業体に複製しておくことで、単一障害点や自然災害が発生した場合でもデータを保全できる可能性が高くなります。Web3.0最大の分散型ストレージシステムであるFilecoinは、この種の重要なデータが一企業に依存し、通常単一の地理的位置でホストされているAWSに代わる実行可能な選択肢を提供します。

カーネルロジックは、Slingshotプログラムを通じてFilecoinネットワークへのデータの取り込むこと共に、LotusIndexerBoostソフトウェアのリトリーブに関する継続的な改善を挙げています。また、同プロジェクトは、大規模なデータセットのデータオンボーディングを容易にするために、Singularityというツールセットをオープンソース化しました。

Filecoinのエコシステムには、カーネルロジックのような有用性の高いデータの使用に対応できるよう設計されたものもあります。SlingshotとFilecoin+プログラムは、データセットのための分散型ストレージを利用する素晴らしい方法です。500TiB以上お持ちの方は、今すぐFilecoin+データキャップに申請して、ストレージプロバイダーとの取引を始めましょう。

本ブログは、www.filecoin.io/blogからの翻訳となります。

ソース:https://filecoin.io/blog/posts/large-datasets-kernelogic/

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