ストレージ容量の未来について「Open Web Community Summit」を開催しました

Filecoin

Dystopia Labsは先日、NEAR ProtocolとGitcoinと共に「Open Web Community Summit for Creators & Community」を開催しました。このイベントは主にNFTに焦点を当てたもので、50人以上のスピーカーと、世界中から集まった数十人のアーティストやクリエーターが参加しました。

イベントでは、Protocol Labsのエンジニア・マネージャーであるMikeal Rogers氏が、Pinata.Cloudの共同創業者兼CEOのKyle Tut氏、3Box Labsの共同創業者であるDanny Zuckerman氏、SIA and Skylink LabsのCEO兼共同創業者であるDavid Vorick氏と共に、パネル”The Future of Storage Capacity; Storing Art for the Future “に参加しました。

ビデオの全編はこちらでご覧いただけます。

パネルディスカッションでは、NFTの持続性の重要性や、*ラグ・プルを防ぎ、NFTデータのカルチャーを長期的に保護するために、なぜ分散型で持続的なストレージソリューションを選択することが重要なのかを取り上げました。

*ラグ・プルとは、違法な犯罪組織や悪意ある攻撃者が、DeFiプロトコルから性質を利用して流動性を排出させ、投資家が取引できなくなるように仕掛ける一種の出口詐欺をいう。

IPFSとFilecoinは、ラグ・プルの問題に対処する一つの方法として、コンテンツベースのアドレッシングを採用しています。これは、コンテンツをIPFS上のノードネットワークから取得し、コンテンツの分散型記録をまとめて維持するものです。現在、ほとんどのウェブベースのソリューションは、URLのようなウェブ上の特定の場所からオンライン情報を取得するロケーションベースのアドレッシングを使用しています。URLは変更されたり、ハッキングされたりする可能性があるため、コンテンツベースのアドレッシングソリューションの方がデータの安全性が高いのです。IPFSとFilecoinは、個人がNFTのデータを安全かつ弾力的に保存できる無料のストレージソリューション「nft.storage」を提供しています。

パネルディスカッションでは、音楽、メディア、学術研究、知的財産、さらにはサプライチェーンなど、アート以外のNFTのさまざまなユースケースにも触れました。その際に問題となるのが、データの維持管理です。

Kyle Tut氏は、「よく『ダヴィンチはモナリザの管理をしているのか』という話をしますが、その答えは『いいえ』です。ルーブル美術館がモナリザを管理しています。このようにNFTを見始めると、実際には、生成後のNFTファイルやデータに誰が責任を持つのかを定義しなければなりません」。

これは、クリエイターにとって特に重要なテーマでした。クリエイターは、資産の寿命が尽きるまで、NFTデータをどのように維持するかを検討する必要があります。データDAOは、ルルーブル美術館のようなNFTアートをメンバーが積極的に維持していくものですが、分散化された方法をとっているところもあります。

この他にも、ネットの中立性、Elinor OstromによるThe Commonsのアイデア、クリエイターがNFTを使ってファンを巻き込む方法、NFTマイニングのアイデアなど、話題は尽きませんでした。当日の様子は、https://www.crowdcast.io/e/open-web-community-summit/15からご覧いただけます。


本ブログは、www.filecoin.io/blog からの翻訳となります。

ソース: https://filecoin.io/blog/posts/open-web-community-summit-the-future-of-storage-capacity/

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