Filecoinのzk-SNARKs:ゼロ知識 – しかし、多くのゼロ知識

Filecoin

過去2年間、CryptoComputeLabとCryptoNetLab(2つのProtocol Labs  Research Developmentラボ)は、zk-SNARKを世界に、そしてFilecoin Networkに提供するために取り組んできました。この旅はまだ終わっていませんが、ここでは彼らの現在の状況をご紹介します。

zk-SNARKs for the world minisiteでは、Filecoinがこれまでに展開された最大のzk-SNARKネットワークであることを紹介するとともに、Filecoinをこのレベルまでスケールアップさせた主要な改善点を紹介しています。

zk-SNARKは、証明者が情報そのものを明らかにすることなく、証明者がある情報を知っていると検証者に効率的に確信させることができる暗号技術です。この性質を利用して、ブロックチェーンにおける安全でプライベートなやり取りが可能になります。今日、Filecoinで頼りにされている主な特性は、その効率性であり、zk-SNARKsによって、他の方法で可能な場合よりもはるかに少ないスペースでストレージの有効性を証明することができます。

Filecoinでは、マイナーがクライアントのデータを保存することでブロック報酬を獲得できるようにすることで、無駄な作業の証明を回避していますが、これには膨大な量の証明が必要となります。マイナーが請求されたデータのユニークなコピーを確実に保存するためのProof of Replicationと、複製されたデータのアクセス可能なコピーを維持するためのProof of SpaceTimeの両方が必要となります。

コミュニティがFilecoinの構築に着手したとき、当初想定していた規模のネットワークを確保するために必要となる証明の量については、前例がありませんでした。そのため、ネットワーク立ち上げまでの開発期間中に、zk-SNARKsの使用を実用化するためのハードルを次々とクリアしていきました。立ち上げ後も、ラボでは新しい研究を重ねて性能を向上させ、現在のFilecoinの証明は、最先端の研究と境界を超えるエンジニアリングの交点となっています。

詳細や、SNARKがどのように進んでいくのかを知りたい方は、ぜひウェブサイトをチェックし、楽しみにしてください!


本ブログは、www.filecoin.io/blog からの翻訳となります。
ソース: https://filecoin.io//blog/posts/filecoin-zk-snarks-zero-knowledge-but-a-lot-of-zero-knowledge/

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